親として・・・

上の子の授業参観へ。
学年毎のオープンスペース構造の校舎なので,すべての教室の音がまる聞こえ,という弊害があるようだ。
しかし,聞こえたのは授業中の児童の私語ではなく,何と保護者同士が喋る声だった。
そこにまず,がっかり・・・。
さらに私の隣に立っていた父親が,何とビデオを回し始めた。
運動会や学芸会のような行事ならともかく,授業中にことわりも無しにビデオ撮りをするというのは,私の常識では考えられない。
他人の職場を勝手に録画するなど以ての外,と思うからだ。
風邪がなかなか抜けないので,ついつい咳き込んだら厭な顔をされた。
ざまぁ見ろ,と,ついつい心の中で舌を出す。
そして,とどめは帰途での会話である。
我々親子の前を,別の親子が歩いていた。
うちの上の子より2つ程年長だろうか。
母親が子にこう言った。
「去年の先生の方が良かったね」 
これで,完全に萎えた・・・。
率直な感想だろう。
それに,多分去年の担任の方がきっと授業が上手かったか,面白かったのだろう。
或いは,子どももそう言っていたのかもしれない。
だから,そのような感想や印象を持つのは至極当然であり,それ自体を非難したり否定するつもりは全くない。
問題なのは,何故子どもにそれを言ったのか,ということだ。
否が応でも,今年度1年間はその子はその教師と一緒に生活するのである。
いずれ,児童・生徒が担任を選ぶ時代が来る,と言われているが,現時点では教師も児童も相手を選ぶ訳にはいかない。
お互い,与えられた限られた環境で最善を尽くすしか無いのである。
親が,子の前で担任批判をしたらどうなる。
新年度が始まったばかりというのに,担任との信頼関係もあったものではない。
一番困るのは自分の子ではないか。
子にとって親は一番身近にして絶対的な存在である。
その親が,子の伸びる芽を自ら摘んでどうする,と思い,本音では,その親に対して,説教してやりたい気分だったが,さすがにできる筈がなかった・・・。
完璧な人間など存在する筈が無いのであるから,不満があるのはもっともだと思う。
だったら,子どもの見ていないところで,その不満を担任に伝えればよいのだ。
その担任が,受容力のある人間なら率直に意見を聞いてくれるだろうし,不満も改善される可能性が有ろう。
しかし,この親は,全くそんなことを考えてもいないのだろう・・・と思うと,がっかりした・・・。
ま,人のふり見て我がふり直せ,であるから,自分の子に対してはそのようにしなければ良いのだが,学校や家庭も含めた地域の教育力の低下が云々される昨今,その芽はこんなところにも有る,ということを目の当たりにして,実に残念な気持ちで帰宅した・・・。
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親として・・・ への4件のフィードバック

  1. コンビにおじさん より:

    いつからなんだろうか?先生より 親が上になってしまったのは以前(私が子供の頃)は 先生は絶対的存在でしたいまは 親が先生を見下している何かあったら教育委員会に言ってクビにしてもらうからそういう意識が見え隠れして 嫌だな先生はそれに怯えて 当たり前のことしかしない何かあると逃げてしまう熱血先生はもういなくなってしまうのだろうな文部省 どうするの?

  2. koshi より:

    コンビにおじさん,今晩は。
    地域の教育力低下の一因は,明らかに家庭にあると言えますね。
    夜遅く買い物に子を連れ回す親,子と一緒になって夜遅くまでテレビのおちゃらけ番組を見る親,自分の都合しか考えない親。
    こんな親が子を躾け,教育することなどできる筈もありません。
    不満があるとすぐ教育委員会。
    そんなことしても,学校とお互いの信頼関係を崩し,子にはね返っていくだけなのに・・・。
    文科省もどうにもならんでしょう。
    そのうち不満を直接文科省に持っていく者も現れたりして・・・。

  3. わかば より:

    こんばんは。おもしろいお話を聞かせていただきました。なにしろ学校なんてとんと縁がないもので。今の父兄はそうなのですねぇ。ちと呆れました。たぶん私達の世代よりだいぶん若い親御さん達なのでしょうが、感覚の違いを感じました。わが子かわいさのあまり周りが見えないというのではなくて、わが子の姿を写して何が悪いのだという考えなのではないかと思います。もうこうなると理屈ではどうしようもないですね。先生の悪口を子ども本人に言う親というのもまたなんともはや…。先生に向かってタメ口をきく親も多いらしいですが、浅はかなことと思います。じゅんさんも書いておられますが、私の小さい頃、先生というのは絶対でした。家庭内での親も絶対でした。学校では先生に叱られ、家では親にがっつんがっつん怒られ……。今は、先生も親も、子どもの友達になってしまっていますね。誰かを尊敬するなんていう感情は育たなくなっているのかもしれないと思ったりしました。

  4. koshi より:

    わかばさん,こんばんは。仰るとおり,子どもの姿を写してしかものを見ていないのだと思います。だから,子どもが「怒られた」と言えば,単純論で怒るのは先生が悪い,となるのでしょう。私の子どもの頃,学校で怒られたなどと言おうものなら,家でまた親に怒られましたからね。学校で悪さして怒られたなんて,口が裂けても言えませんでした。いずれにしても,親も教師も歩み寄る必要性を感じます。学校や教師に不満を持つのは仕方ないと思いますが,不満-即教育委員会,といった短絡的な論理は,何の+も生み出さないと思います。

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